浦安新聞2024年9月13日号掲載
「膝に水がたまる」原因として多いのは、変形性膝関節症や関節リウマチなどの慢性疾患が原因で炎症が生じ、膝の摩耗が進むと体が自然と膝関節を守ろうとして水がたまってしまいます。
また、半月板損傷や靭帯損傷などの外傷、痛風や偽痛風といった代謝性疾患も原因となります。
まれですが、感染、腫瘍や全身性の病気などでも生じ、放置すると膝の機能が失われる危険性があるため、早急な治療が必要なこともあります。
診断には、視診や触診に加え、レントゲンやMRIなどが用いられ、関節内の状態を確認します。
「膝に水がたまる」という現象は日常的によく見られる問題ですが、原因や程度に応じた適切な治療が必要です。
早期に対処すれば、重篤な合併症を避けることができますので、膝に違和感を覚えたらすぐに専門医の診察を受けることをお勧めします。