浦安新聞2025年6月13日号掲載
ガングリオンは、関節や腱の周囲にできるゼリー状の内容物をもった腫瘤で、とくに手首や指に多く見られます。
見た目は柔らかく、触ると弾力があり、痛みを伴わないこともありますが、神経を圧迫するとしびれや痛みが出ることもあります。
原因ははっきりしないことが多いですが、関節や腱の使いすぎ、外傷などが一因と考えられています。
必要に応じて、超音波検査(エコー)やMRI検査を行い、内部の状態や神経・血管との位置関係を詳しく調べます。
治療は、自然に小さくなるのを待つ経過観察、注射で内容物を抜く処置、再発を繰り返す場合は手術での摘出が行われます。
無理に押しつぶすと炎症を起こすことがあるため、自己処置は避けましょう。
気になるしこりができた場合は、自己判断せず整形外科での診察をおすすめします。