浦安新聞2024年2月9日号掲載
整形外科で診療する代表的な組織は「ほね」です。
骨の強さは骨量(骨密度)や構造、ミネラル組成によって決まり、適切な栄養、運動、生活習慣が骨の強度を保ちます。
骨粗鬆症(骨粗しょう症)は、骨密度の低下や骨の質が脆くなり、骨折しやすくなった状態を指します。
危険因子として、加齢(とくに閉経後の女性)はもちろんのこと、その他に遺伝、低体重、喫煙、過度の飲酒なども知られています。
骨粗鬆症は自覚症状がないまま加齢とともに進行し、軽微な外力で骨折して初めて気付かれることもあります。
腰椎や大腿骨(足の付け根)での骨折が多く、骨折次第では歩けなくなったり強い痛みが残ったりと、その後の生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。
骨粗鬆症の診断には骨密度検査が必要になります。
早期の診断・治療により骨折を予防することが何よりも重要です。