浦安新聞2024年3月8日号掲載
近年、子供の腰痛が増加していると言われています。
屋外で身体を動かして遊ぶ機会が減ったことや、スマホ・パソコンの普及による不良姿勢などが考えられています。
多くの腰痛は一過性のものですが、2週間以上続く場合は「腰椎分離症」の初期症状のことがあり注意が必要です。
腰椎分離症は慢性的に腰を反らす・捻るといった動作が反復されることで生じた疲労骨折のことです。
特にスポーツをする10代の子供に多く、初期の分離症はレントゲンで発見することが難しく、MRIやCT検査で診断されます。
治療はスポーツの中止、コルセット装着による腰部の安静が必要ですが、初期の段階で発見できれば分離部の骨癒合が期待できます。
ただ再発率も高く、体幹筋力の向上や股関節の柔軟性を高めるリハビリも重要です。
早期発見・早期治療が何よりも大切です。