浦安新聞2024年10月11日号掲載
股関節と脊椎は骨盤を介して隣り合っているため、股関節と脊椎の両方の病態がお互いに影響し合うことがあり、ヒップスパインシンドローム(Hip-Spine Syndrome)と呼ばれたりします。
股関節と脊椎は密接に連携して働くため、片方に問題が生じると、もう片方にも影響が出ることがあります。
例えば、股関節の変形性関節症や可動域の制限があると、腰椎に過度な負担がかかり、腰痛や姿勢の問題が発生しやすくなります。
逆に、脊椎の問題(例えば、腰椎椎間板ヘルニアや加齢に伴う変形)が股関節の動作や機能に影響を与えることもあります。
ヒップスパインシンドロームは、高齢者や関節に負担がかかりやすい職業やスポーツをしている人に多く見られます。
診断には姿勢などの包括的な評価が大切であり、病態に応じた治療法が選択されます。