浦安新聞2024年12月13日号掲載
高齢者の転倒による怪我は骨折や運動機能の低下を引き起こし、とくに頚髄損傷は重篤な機能障害や命に関わることがあります。
頚椎は加齢に伴い変形し、四肢のしびれなどの症状が現れていることがあります。
年末は飲酒の機会が増え、新年に向けての準備や片付けで脚立を使う場面もあります。
しかし、飲酒や脚立使用時の転倒が重大な事故につながることもあります。
実際、昨年まで勤めていた救命救急センターでは、高齢者の転倒による頚髄損傷の方を多く診てきました。
神経は一度傷つくと回復が難しく、重い後遺症を残す場合があります。
飲酒後は平衡感覚や判断力が低下するため転倒しやすくなります。
また、高齢者が脚立を使う際は周囲が見守り、安全を確保してください。
忙しい年末こそ「安全第一」を心がけ、大切な家族と楽しい年越しを迎えましょう。